わたしの予想しない投資法

決算シーズンがはじまって忙しかったのですが、連休でひと休みです。ゴールデンウィークに予定はないので、YouTubeで動画をみてゆったりと過ごしていました。たまたま観た投資系の動画で私が手法を取り入れている投資本の著者が、本の解説をしていました。そこで今回は、その動画の紹介と、私の投資法の簡単な紹介をすることにします。



重要なのはROE

YouTubeで特に理由もなく、たまたま再生してみた動画で、私が一番好きな投資本の著者が本の内容の一部を解説していました。一言でまとめると、ROEが大事という内容です。かなり時間が長い動画なのですが、質疑応答などもたっぷりあって、とても面白かったです。


私が手法を取り入れている2冊の投資本

私が一番好きな投資本というのは、泉田良輔『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』(ダイヤモンド社)です。私の投資法は、この本と、Michael J. Mauboussin and Alfred Rappaport『Expectations Investing』(Columbia Business School Publishing)を組み合わせたものです。

泉田さんの本はタイトルが説明していますが予想しない投資方法です。タイトルからは分かりませんが『Expectations Investing』も予想しない投資方法です。

『Expectations Investing』の著者であるモウブシンさんは、バフェットさんが受講していたグレアムさんのクラスを受け継いで30年ぐらい投資を教えています。モウブシンさんの教え子にはバークシャーのコームズさんがいます。

予想のいらない期待投資

『Expectations Investing』で書かれている投資法の特徴を簡単に説明すると、DCFで評価した場合に現在の株価が妥当になるのは何年後かを確認することから投資判断の検討をはじめるという方法です。X年後のXは、それ自体はPCFRみたいなものですから、下がれば安くなったと判断できます。マルチプルとして使うだけではなく、投資判断に使う理論株価も算出できます。そのためには、まずXを固定して売上高、営業利益率、設備投資の感度分析をすることで複数シナリオの理論株価を算出します。そして、市場シナリオと各シナリオに確率を割り当て、その期待値が最終的に投資判断に使う理論株価となります。結局のところ、DCFを使うのですから、キャッシュフローを重視した投資法ということになります。

一方『「予想」のいらない株式投資法』では高いROEの継続性を重視します。ふたつを組み合わせるために私はRIM(DDM)を使っています。ROEを固定して現在の株価が何年後の業績まで織り込んでいるのか確認することでスクリーニングしています。RIMを使うのは簡単に多くの銘柄をスクリーニングするためです。マルチプルでスクリーニングはせずに、X年後の売上高の信憑性を判断して篩い落とします。最終的な投資判断にはRIMの理論株価ではなく、改めてOwners Earningsを使ったDCFで算出した理論株価を使っています。

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私の投資法を、かなり簡単にまとめてみました。端折りすぎて、用語を知らない人には具体的にどのような手法なのか、わからないかもしれません。全部を説明すると、かなり長くなってしまうので、こうなってしまいました。気が向いたら将来詳しく書くかもしれません。