有価証券報告書を読んで政策保有株の保有状況を確認しましょう

7月になりました。投資家の皆様におかれましては、3月決算銘柄の有価証券報告書を読み込む仕事で大変お忙しいことと存じます。といっても、日本に個人投資家は7445万人いるらしいので、有報なんて読まないで投資するという変わった人も数人は存在するかもしれません。まあ、他人が有報読まずに株式に投資することは別にどうでもいいです。しかし、有報には面白いことが書いてあるので読まないともったいないですよ。



有価証券報告書は投資家が必ず読むべき書類です

有価証券報告書は上場企業が決算から3ヶ月以内に提出する必要がある書類です。提出しないと大変なことになります。実際、今、ENECHANGEというEV充電界のビッグモーターが大変なことになっています。

有価証券報告書には投資する際に有益な情報がいろいろ記載されています。会社の沿革や事業内容や設備投資や研究開発や人件費や大株主の状況等です。株式投資をやってみたいけど会社について調べる時間がないという人は、実は株式投資の調査なんて有価証券報告書を年に1度読むだけで十分*1 なので読んでみましょう。最初は過去分すべて読むべきなので大変ですが。

政策保有株の状況は要チェックです

最近、政策保有株が話題になりました。大手損害保険会社が政策保有株を全部売ると発表したからです。

損保会社に限らず、多くの会社で政策保有株の売却が進んでいます。昭和の時代に日本の企業は外資に買収されないようにと株式を持ち合ってお互いに安定株主となり、資金調達は銀行に頼っていました。外国人は日本企業の資本政策はおかしいと批判してきました。そして、外国人が言う通り、先輩達のやり方はおかしいよねと思っていた人たちへと経営陣の世代交代が進んできたのです。

持ち合いでない場合でも政策保有株を売却してその資金を成長投資や株主還元にまわすと資本効率が向上するケースが多いでしょう。現在は資本効率が悪いのはダメな経営だという認識が広まっています。したがって今後も政策保有株の売却が進むことは間違いありません。

プレステージ・インターナショナルの有価証券報告書で政策保有株の保有状況を確認してみよう

政策保有株の状況は有価証券報告書に記載されています。プレステージ・インターナショナルというコールセンターをやっている会社の有価証券報告書で確認してみましょう。保有株の状況は74ページ以降に記載されています。まず、株式を保有する基準が書かれています。「取引関係の維持・発展」を目的としているようです。

株式の保有状況が76ページに記載されています。報告された事業年度で政策保有株の売却があったことがわかります。パラカ、サイバーエージェント、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、アドバンスクリエイト、みずほフィナンシャルグループの株式を全て売却したそうです。ANAホールディングスは継続して保有しているようです。株式数は400株。保有目的は株主優待を利用してコスト削減するためだそうです。

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さて、今週はついにTOPIXが史上最高値を更新しました。私の保有株にも毎日のように年初来高値を更新する銘柄がいっぱいあります。夏枯れ相場がはじまる前にどこまで上がることができるのでしょうか。


*1:統合報告書を作成している会社の場合はそちらも読む必要があります。